Radeonシリーズでおすすめのグラボの選び方
時代の移り変わりの中で、グラフィックボードは大きいサイズが周流となりつつあります。値段重視の選び方を選択したことで、いざ搭載しようとしてサイズが合わないという失敗例も少なくありません。事前に購入を考えているグラボのサイズを計測してから制作に取り掛かる必要があります。数あるグラボの中で、自作PC向けとして、おすすめされているのがRadeonシリーズです。ここでは、Radeonシリーズでおすすめのグラボの選び方を紹介しています。
Radeonシリーズでおすすめのグラボの選び方
Radeonシリーズのグラボ選びで失敗しないおすすめの選び方を紹介しています。
希望に応えてくれるスペック以上の高性能なグラボにする
Radeonシリーズは、画像処理に特化した半導体チップであるGPUのシリーズ名です。パソコン向けのグラボとして世界的に普及しているトップシリーズのひとつとして、広く知られている存在です。そんなRadeonシリーズからは、さまざまなタイプのGPUが発売されています。自作PCにRadeonシリーズのどのグラボを搭載するのがおすすめなのか、選び方としては、どんな目的で、そのPCを作るのか明確にし、その希望に応えてくれるスペック以上の高性能なグラボにするというものです。たとえば、デスクトップタイプの自作PCで負荷の高いゲームを楽しみたい場合、ハイスペックと言われる「Radeon RX 6900 XT」などであれば、まず間違いなく快適にゲームを楽しめます。
ゲーム目的ならCPUスペックやその特徴に準じたグラボを選ぶ
ゲーミングPCの中には大きく分けて表示の美しさを追求するものと、その速さを追求するものがあり、Radeonシリーズは速さを追求するものに該当します。シューティングゲームなど動きの速いものに適しており、そのため、グラボは高速処理が可能なものが必要となることに注意が必要です。グラボを選ぶ際には、フレームレートの高いものほど美しい表示をすることができますが、処理能力が低いと、その分時間がかかることになり、動きの激しいゲーミングPCには向いていません。Radeonの自作PCの場合には、その性能を生かすためには高速動作が可能なグラボを選ぶことが重要です。また、Radeonはフレームレートの高いグラボの場合には、その処理能力にCPUが答えられないため、その性能を生かすことができません。おすすめのグラボの選び方は、CPUスペックやその特徴に準じたものを選ぶことです。
想定する使用に求める性能を割り出し予算とバランスを取る
AMDのRadeonシリーズは自作PCに適したグラボです。特に自作PCのCPUをRyzenにするならば、第一の選択肢に入ってもおかしくありません。おすすめの選び方は、想定する使用方法に求められる性能を割り出し、予算との間でバランスを取る方法です。高性能なゲームや動画編集をするならば、高性能なグラボが必要です。Radeonシリーズで性能が高いのは6000シリーズですから、その中でも最新のRX6950XTやRX6750XTがおすすめです。性能についてはPassMarkという指標がありますから、それを参考にするのがいいでしょう。6000シリーズのハイスペックなグラボが高価で手が出ないならば、RX6600やRX5700がおすすめです。一般的なゲームを楽しむならば十分な性能です。動画やグラフィックの編集でもカクつくことは多くありません。
ハイエンド、ミドルエンド、ローエンドから目的別に選ぶ
Radeonシリーズの中で自分にあったグラボを見つけるのは、難しいことではありません。多くの自作PC愛好者の選び方で共通しているのが、楽しみたいゲームにあっている、4K対応ゲーミングモニターを使っている、コストパフォーマンスの3つです。プレイしたいゲームが高速処理を必要とするFPSを楽しんだり、ゲーミングモニターで遊ぶ場合は、ハイエンドモデルのRadeonが良く、迫力のある臨場感を楽しめます。フルHDで十分な場合は、ミドルエンドのRadeonがおすすめとなっており、画質を調整すれば、ほぼ全ての3Dゲームを楽しめます。ライトゲームで遊んだり、低・中画質でも良い場合は、ローエンドのRadeonが良く、コスパの優れた自作PCになります。最高に楽しみたいならハイエンド、コスパを考慮するならミドルエンドを選びましょう。またコスパ最優先ならローエンドにするのが選び方の基本です。
使用目的や電源ユニットの容量、PCケースのサイズを考慮
AMD製のRadeonシリーズのグラボは、NVIDIA製のGeForceシリーズよりも価格が安い傾向があるので、自作PCを少しでも安く組みたいという方におすすめです。また、RadeonシリーズでもGeForceシリーズでも、グラボの選び方では、予算だけでなく使用目的や電源ユニットの容量、PCケースのサイズなどを考慮することが大切です。例えば、ゲーム用途であればプレイしたいゲームが推奨しているスペックのグラボを選ぶ必要があります。冷却ファンが3つ付いているようなサイズが大きいものは、そもそもPCケースに入らないこともあるので注意が必要です。さらに、グラボは性能が高くなるほど消費電力が高くなるので、電源の容量とのバランスも考慮しなければなりません。
映像制作や動画編集のグラボ選びは予算を決めることが大前提
自作PCの使い道が、映像制作や動画編集などの場合は、AMD社が開発したRadeonのグラボ（グラフィックボード）がおすすめです。グラボの選び方ですが、予算を決めることが大前提です。AMDのグラボの中でも2万円程度の価格帯で容易に入手が可能な製品がRX560、ドライバーもある程度安定しているので、ヘビィ用途でなければしっかり動いてくれます。ただし、本格的な映像制作や動画編集などは厳しい面もあるのでRX6700XTなど予算を少し足して検討されることをおすすめします。RX6700XTは、12GBのGDDR6メモリを標準搭載で価格と性能のバランスが取れたおすすめのグラボです。なお、予算が10万円を超えても良い方はRX6800、メモリが最大16GBで映像制作の快適性がさらにアップします。
最新世代か1つ前の世代から予算に合わせてグラボを選択する
Radeonシリーズでおすすめなのは、最新世代か1つ世代の前の中から、予算に合わせてグラボを選択するのがおすすめの選び方です。予算が5万円以上ある場合は、ミドルレンジの価格帯に位置するRadeon RX 6700搭載のグラボが狙い目です。一方で予算が3万円くらいであれば、Radeon RX 6400かRX 580あたりが有力な候補になるでしょう。自作PCは、予算総額と他のパーツとの兼ね合いもあるので、どのグラボを選ぶべきかはケースバイケースです。基本的には新しい方が良いですが、メモリの容量がかなりゲームの快適性に影響するので、同じ価格帯ならメモリを多く搭載している方を選んだ方が良いといえます。クロックが高い限定版などを選ぶかどうかは好みによりますが、予算が許せば検討してみるのもアリでしょう。
性能だけではなく実際の動かし方によって最適なグラボを選ぶ
Radeonシリーズは、ゲーミングPCの中では非常に解像度が高く、様々な瞬発的な動きを美しく表現する機能に優れています。そのため、これに適合するグラボを選ぶ場合には、高速動作が可能なものを選ぶことが大切です。グラボには、フレームレートが高く様々な美しい表現をすることができるもののほか、そのデータ量が多く、高速動作を美しく表現できるものがあります。Radeonの場合には、解像度が高く瞬発的な動きをキレイに表現すると言うメリットがあるため、これに対応するにはグラフィックだけでなく、動作速度が速いものを選ぶことがおすすめです。自作PCを作る際のグラボの選び方は、その性能だけではなく実際の動かし方によって最適なものを選ぶことが重要となります。
